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「行動コーチング」の必要性④

こんにちは、石田淳です。

「部下に『やる気』を出させることができるリーダーが優秀なリーダー」

「仕事へのモチベーションをアップさせるのは難しい。それをいかに実現させるかがマネジャーの仕事」

こうした思いを強く持っているマネジャー職の方はよく見かけます。

そうして、やる気を出させる、モチベーションを高めるための手段として考えることのひとつが「コーチング」の導入です。

あるいは部下と「深く接すること」によって懇々と仕事の意義や楽しさ、目標達成の喜びを語る……。言い方は悪いかもしれませんが、「説教」ですね。

これまでよく見られたのが、個人面談(実は説教)のひとつのかたちとしての「飲みニケーション」です。

何度かお話ししていますが、私は「飲みニケーション撲滅派」ではありません。

もちろん相手、時と場合を選びますが、仕事の現場を離れた場面での付き合いで相手の価値観=動機付けを知ることは意味のあることだと思っています。

(実は多くの企業の若手社員の中にも「もっと上司と職場外で話す機会が欲しい」という思いがある人も多いようです。この話はまた別の機会に。)

ただ、深く語る場、飲みの場を「相手のやる気を出させる機会」にすることには反対です。

部下と「腹を割って」話をして、仕事の素晴らしさ、やる気を出すことの大切さも伝えた。

話を聞いていた部下も目を輝かせ、「やる気が出ました! 明日から頑張ります!」と応えてくれた。

めでたしめでたしのようですが、翌日の職場の部下は、やる気のないいつもの部下のまま……。

こんなことはよくある話です。

「やる気は目に見えるものではない」

だから言葉で「やる気が出ました」などと言っていても、それがどの程度のことなのかはわからなくて当然なのです。

では、上司は部下のどこを見ればいいのか?

次回、さらに詳しく見ていきましょう。

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■石田淳 著作紹介56

『『辞めさせない』マネジメント』
PHP研究所 2015年刊

今回のトピックで触れた「やる気は目に見えないもの」という視点を事例を交えて解説しています。「やる気が出ました」と言っていたはずの若手がある日突然、前触れもなく会社を辞めてしまう……。そんな問題への対応策にも触れています。

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