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【石田淳ブログ】BCPを「知っている」から「動ける」へ

2026.08.31

■「安全」への関心が高まるビジネス界

  先週、書籍系デジタルメディア「日経BOOKPLUS」にて拙著『無くならないミスの無くし方【決定版】』の取材記事が公開されました。   おかげさまで大きな反響をいただき、週末には同サイト内人気記事ランキング第1位を記録。とてもうれしいですね。   「ミスを無くす」という切り口からビジネスにおける安全環境の重要性構築法を紹介した本作ですが、文庫化=【決定版】にあたって加筆された「新しい働き方の普及」「生成AIの一般化」における〝新たなミスの種〟については特に注目されているように感じます。  

■「緊急時にはこう動け!」という落とし穴?

  行動科学マネジメント®に基づいた『無くならないミスの無くし方』の考え方で最も重要なのは「安全行動を習慣化する」ということです。   「危険な行動をやめよう」ではなく、ミスを防ぐための行動を具体化し、当たり前の行動として定着している環境。   それを構築することが目標なのです。   これまでこのメルマガでお話ししてきたBCPも計画の内容が実際の行動として身についていなければ、緊急時に十分に機能しない可能性があります。   「年1回の大規模な総合防災訓練」のようなものを行っている企業も多いものでしょう。   しかし、いくら大規模に行われるとはいえ、年に一度という頻度では、その直後は覚えていても数週間後には行動の取り方を忘れてしまいます。   「緊急時にはこう動け!」   声高に呼びかけたとしても、それが行動として定着するわけではないということです。   では、行動を定着するために、いざというときにスムーズに動くことができるために何が必要なのか?   それは行動を繰り返すこと。一回の大規模訓練より、日常的な短時間の「反復練習」です。  

■小さな行動の積み重ねが安全をつくる

  「安否報告」「避難」、そして「代行判断」。緊急時の行動にはさまざまな要素が含まれます。これらを(たとえば一度の訓練などで)一気に練習しようとすると……。習得の負荷が高く、効果も曖昧になります。   行動科学マネジメント®では、「行動を小分けにして練習する」ことを推奨します。   「安否報告の行動」 「避難の行動」 「代行判断の行動」 「システムへ報告する行動」 のように、それぞれの行動ごとの練習を繰り返すのです。  

■できなかった「人」ではなく、「理由」を見る

  この練習では、「うまくできなかった人」を責めるのはNGです。行動がうまくいかない、うまくできない……。その原因を「人」ではなく、手順や情報、環境から探ります。   さらに「行動できた」ことは具体的に認め、継続=習慣化へとつなげます。   こうした結果をもとに、BCPをあらためて修正するのです。練習の実施日、確認日はもちろんスケジュールに入れておきます。   「ルールは作った」 「頭ではわかっている」   こうしたことが安全管理において大きな落とし穴となることはよくおわかりかと思います。   「小さな行動の積み重ね」   どんな時代背景においても、安全を守るのはこうした〝日常〟のあり方なのです。  
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