こんにちは。石田淳です。
「日常的なコミュニケーションでメンバーの承認欲求を満たす」
前回のメルマガで、そんなお話をしました。
「承認されたい」
という人間の行動原理は変わることがなく、いかにメンバーを承認してあげられるかが、リーダー・マネジャーの使命といえます。
その際に重要なのが、「相手の名前を呼ぶ」ということ。
当たり前の行為と思われるかもしれませんが、実はこれができていないリーダー・マネジャーが多いのが現実です。
「気に入らない部下は、気に入らないから名前も呼ばない」
冗談のようですが、これは実際にビジネスの現場でよくあることなのです。
そして、私たちの提案を受けていただき、リーダー・マネジャーがメンバーの名前を呼ぶようにすると…。そこにある行動が生まれます。
チーム内で「部下が上司に相談を持ちかける」ことの頻度が多くなるのです。
相手の名前を呼ぶということは、相手の「存在承認欲求」を満たす行為です。
「自分は相手に(存在を)認められている」
それが、信頼関係構築のカギなります。そして信頼関係が構築された職場では、相談も頻繁に行われる、というわけです。
リモートワークが普及した今、メンバーとのコミュニケーションに悩むリーダー・マネジャーも多くいらっしゃるでしょう。
「オンラインだと、コミュニケーションがうまくいかない」
そう考えてしまうかもしれませんが、コミュニケーションの基本はリアルもオンラインも同様。
たとえばオンラインでのミーティングでも、モニターの向こうにいる相手の名前を呼ぶ。
各メンバーの業務の進捗状況を聞く際でも「じゃあ、次の人」で済まさず、「○○さん、よろしく」と呼びかける。
些細なことと思われるかもしれませんが、こうした些細なことでも、人の承認欲求は満たされるのです。