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「静かな退職」問題を考える①

こんにちは、石田淳です。

最近、ビジネス界で注目を集めるワードに「静かな退職」というものがあります。

元は米国のキャリアコーチが発信した言葉のようですが、その意味は簡単にいえば「仕事への意欲を持たないまま 会社に居る」ということ。

指示された必要最低限の業務しかやらない。

会社の行事には興味がない(参加しない)。

会議などでの発言もない。

もちろん残業はしない。

そして、出世を望まない。

つまり所属する組織への、あるいは自分の仕事へのワークエンゲージメントがまったくない状態です。

「最低限のことだけやって、それに見合った給与があればそれでいい」

若年層と中心にそのような考えで仕事に臨む人の存在が、このところ顕著だというのです。

このことに「たしかに思い当たる」と感じる人も多いのではないでしょうか(特にベテラン層などは)。

「仕事は自分で見つけるもの。創り出すもの」

それが「できる人」の常識とされていた時代はすでに終わっています。

それどころか、ビジネスにおいて「『できる人』を目指す」ということ自体、もはや古い志向なのかもしれません。

「稼ぐ」「できる人になる」「成功する」……。

かつてはこのようなテーマのビジネス書が人気を博していた。

しかし今はそういった書籍はニーズが少ない……。知り合いの編集者もそう話していました。

話を「静かな退職」社員に戻しましょう。

静かな退職社員が蔓延している。

しかし、若手社員のすべてが最初から「仕事をする気、なし」と考えて会社に入っているわけではありません。

「できる人になりたい!」そう願っている人もいるはずです。

しかしそんな人材は……。

そう、さらなる自己成長を求めて早々に〝本当に〟退職してしまうのです。

次回、あらためてこの問題に踏み込んでみましょう。

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『「辞めさせない」マネジメント』
PHP研究所 2015年刊

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