こんにちは。石田淳です。
前回お話しした「職場コミュニケーション」の基本である「声かけ」。
報告、連絡ができ、「何でも相談していい」という環境をつくるためマネジャーにとっては、とても重要な習慣です。
しかし、こうしたお話をすると…。
「あ、ウチではそれは出来ているんです」
そのようにスルーしてしまう人も。
「リモートワークではなく全員が出社しているから毎日必ず挨拶はしている」
「ちょっとした会話なら、ある」
そう主張するのですが、実はこうしたことから「声かけはじゅうぶん」というのもマネジャーの思い込み=「認知のゆがみ」というケースもよくあります。
「メンバー一人につき、1日に何回声をかけたか?」
実際に計測してみると、意外に少ないことが多いものです。
「挨拶をしただけ」
これは「声かけ」とは言えません。
「話しやすいメンバーとはよく話すけど、なかなか声をかけづらい相手もいる」
マネジャーとしても感情がありますから、そんな場合もあるのではないでしょうか?
ここでいう「声かけ」とは、当然「仲の良い職場をつくる」ことを目的としたものではありません。
あくまでもマネジメントスキルとしてメンバーに「仕事の成果を出してもらうため」に行うものの一環です。
「声かけなんていう簡単なことは自社では前から出来ている」
「メンバーのことは何でも知っている」
まずはこうした認知のゆがみを疑い、「マネジメントのスキル」としての声かけを実践したいものです。
次回、さらに詳しくお話ししましょう。