こんにちは。石田淳です。
「個別ミーティングや飲みの席などよりも、『日々の声かけ』の回数を重視する」
「望ましい行動に対しては『すぐに、その場で』ほめる」
Z世代に代表される「今時の若者」とのコミュニケーションについて、これまで2つのポイント(行動)を挙げてきました。
もちろんこれらは、若者にしか通用しない特別なマネジメントではありません。ただ、「今時の若者」の育ってきた背景などから、こうした取り組みが特に重要である、ということです。
「コミュニケーションは相手の価値観を知るために必要なもの」というお話を繰り返してきましたが、そもそも、
職場におけるコミュニケーションは、最終的に〝どんな職場〟にすることが目的となるでしょうか。
「皆が仲良く、楽しく仕事ができる職場」でしょうか?
それは悪い姿ではありませんが、行動科学マネジメントが目指すのは「楽しい職場づくり」ではありません。
「(上司と部下の)信頼関係が構築されている職場」
これを作ることが、行動科学マネジメントの職場コミュニケーションのゴールです。
「信頼関係」というと、何か精神的、道徳的に捉えられるかもしれませんが、ごく簡単に言ってしまえばそれは「上司と部下が何でも話せる職場」ということです。
毎日声をかける。
行動をすぐにほめる。
こうして部下を「見ている」「認めている」ことが互いの信頼関係の礎となり、何でも話せる、報告や連絡、相談がスムーズな職場環境をつくるわけです。
よく「若い世代に響く話し方ってありますかね?」「どんな言葉に若者はやる気を出しますかね?」などということも聞かれますが、そんな魔法のような言葉は、実はありません。
若者に「合わせる」必要もありません。
「あなたという存在を認め、気にかけている」それを言葉ではなく、日々の行動で表わすことが大切なのです。