こんにちは。石田淳です。
前回のメルマガでも少し触れた「心理的安全性」(psychological safety)。
この心理的安全性がある状態とは、チームメンバーに非難される不安を感じることなく、安心して自身の意見を伝えることができる状態のことです。
失敗を恐れず、新たなことに挑戦し、組織が進化していくためには、この心理安全性のある環境づくりが欠かせません。
あなたの職場は、安心して自分の意見を言える職場、誰に気を遣うことなく発言ができる職場でしょうか?
もしそうした環境がないのであれば、まずは行動科学マネジメントの基本である「ABCモデル」を思い出してください。
A(Antecedent)先行条件
……行動を起こすきっかけ。行動する直前の環境
B(Behavior)行動
……行為、発言、ふるまい
C(Consequence)結果
……行動によってもたらされるもの。行動した直後の環境変化
これが、人間の行動のメカニズムです。
つまり、行動の「結果」次第で、人はその行動を繰り返すあるいは繰り返さない、ということ。
何か発言をした場合に、それを頭から否定される、責められる…。新たなアイデアを出しても、「前例がないから」と却下される…。
そうした「結果」ばかりでは、メンバーは「(新しいことを)やるだけ無駄」という事実を学習してしまいます。
「もっと意見を出せ!」と言いながらも、意見を出すと「そんなのダメだ!」…。そんな矛盾を日常的に行うリーダーも残念ながら大勢いるものです。
リーダーであるあなたは、メンバーの行動にどのような「結果」を与えているでしょうか?
まずは日常的なメンバーとのかかわり方を今一度見直してみましょう。