こんにちは。石田淳です。
前回からお話ししている、マネジャー職に必要な「学ぶべきこと」。
まず必要なのは、「言語化」の能力でしたね。
この言語化は、行動科学マネジメントには必須の能力であり、「教える技術」の根幹ともいえるものです。
「教える技術」に関しては、私のこれまでの書籍やYouTubeでも詳しくお話ししていますので、興味のある方はぜひ情報に触れてみてください。
そして、「言語化を学ぶこと」を大前提として、もうひとつ、今こそマネジャーが学ぶべきことが、「ネットリテラシー」です。
この必要性については、容易に想像がつくはずです。
単純にいってしまうと、これまでは若いくてネットに詳しいスタッフに任せていたことを、(マネジャーが)自分自身でやらなければいけない、ということ。
「自分のことは自分でやる」
すでにベテランの域にあるビジネスパーソンに今さらそんなことを言うと、何だかバカにしているようにとられるかもしれませんが、実はこれ、多くの企業で見られる問題でもあるのです。
「Zoomミーティングで、課長だけ入ってこない」
「回線が途切れて、部長の声だけ聞こえない」
「セッティングに関してわからないことがある、と上司からしつこく電話が来る」
これは笑い話ではなく、リモートワークがもはや一般的なものとなった今、本当によくある光景なのです。
かつてはオフィスで上司が、隣にいる若手をつかまえて、「これ、どうなってんの?」と訊いていたこと、いや、訊くどころか「やっておいて」と頼んでばかりだったことを、自分1人でやらなければならないのです。
まあ、考えてみれば当たり前のことですよね。
ただ、「ネットとかITでわからないことは、オフィスにいる詳しい若い人にやってもらえばいい」
ということもまた、かつては〝当たり前だった〟……。
そんな人もいるはずです。
しかし、リモートワークの時代に、それは当たり前のことではないのです。
新しい「やり方」を学び、使いこなす……。
それができない人は、あえて厳しい言い方をすれば、組織活動に、ひいてはビジネスに参加する資格もない、ということになるのです。