こんにちは。石田淳です。
Webメディア「日経×woman」での連載企画
第1回目は、上司と部下の関係性についてお話しさせていただきました。
「何を言うか」より「誰が言うか」。上司と部下の間に信頼関係を築くことこそが、部下マネジメントの大前提となります。
極めて簡単な言い方をすれば、信頼していない上司の言うことはいかに上司の指示や指導とはいえ、部下としては受け入れたくないという思いを持ってしまうということです。
この点を理解せずに、「部下が自ら動くような『魔法の一言』」だとか「部下にはどんなペナルティが効くか」といったことばかり考えてしまう上司が結構多いものなのです。
一方で、「信頼関係」という言葉になにか精神性のようなものを感じ、自分の内面を変えようとする上司もいます。
つまり「人格者」「(部下に)やさしい人」になって部下から好かれることで、信頼関係を築く、という考えです。
人格者であったり、やさしい人であることはもちろん悪いことではありません。
しかしここでいう信頼関係とは、「部下に好かれるようにしよう」という意味ではありません。
これも極めて簡単に言えば、信頼関係とは、「何でも話せる関係」のこと。
仕事の相談やミスの報告などを構えることなく話せる…。
これが信頼関係の土壌であり、そうした土壌づくり=職場環境づくりが行動科学マネジメントのアプローチです。
では、どうすればそんな信頼関係の土壌ができるのか?
これにも「やり方」、つまり上司が取る具体的な「行動」があるのです。
このことについて触れたのが今回の「日経×woman」連載記事であり、2019年の著書『1分ミーティング』です。
ぜひご一読いただければと思います。
これまでにさまざまな著書で何度も言っていることですが、大切なので繰り返します。
「内面のせいにする必要はありません。
あなたは『やり方』を知らないだけなのです」