こんにちは。石田淳です。
最近また話題となっている「バイトテロ」
前回のメルマガでは、不適切動画を撮影、SNSにアップする行為は「悪ふざけをして人に見せて存在を認められたい」という人間の行動原理によるもの、というお話をしました。
つまり、人間の行動原理が変わらない以上、バイトテロの可能性は無くなることはないのです。
ネット時代の今、企業は「SNSでの拡散」という新たな危機の要素にも目を配らなければなりません。
では、そんな時代のリーダー・マネジャーが特に着目しなければならないこととは?
それはメンバーとの「コミュニケーション」でしょう。
たとえばコンビニエンスストアなどでも、日常的にリーダー・マネジャーがアルバイトスタッフとのコミュニケーションに注力していれば、たとえ管理者が不在の時間であっても、不適切動画を撮影してSNSにアップするなんて行為はやろうとは思わないはずです。
これは何も、コミュニケーションによって会社(店)への忠誠を叩き込む、なんてことではありません。
日常的なコミュニケーションで相手の承認欲求を満たす、ということが目的です。
以前話を聞いたことのあるコンビニエンスストアの店長は、1日に1回、どのスタッフにも必ず声をかけるということを実践していました。
別に親しく話をする、というわけでもなく、「○○さん、お疲れ様」「××君、今日はどうだった?」など、簡単な声かけをする。
これだけでも、相手の承認欲求は満たされるのです。
バイトテロの問題に限らず、リモートワークが一般化した今、リーダー・マネジャーとチームメンバーはコミュニケーションの回数が大きく減っています。
しかし「承認されたい」という人間の行動原理は変わることがないのです。
いかにメンバーを承認してあげられるか?
ここに、リーダー・マネジャーの力量、そして企業としての「仕組みづくり」が問われます。
「コミュニケーションのための仕組みづくり」
ぜひ考えてみてください。