こんにちは。石田淳です。
「やはり行動科学で言うように〝数値化〟は本当に行動を後押ししますね」
知り合いの編集者がそんなことを言っていました。
彼はコロナ禍でのリモートワークの普及によって、外へ出ての打ち合わせや取材の機会が激減、1日中同じ椅子に座ってパソコンと向かい合うという生活が続いていたとのこと。
このままでは健康も不安。
そこで運動不足解消のため、「毎日歩く」ことを習慣づけようとしたそうです。
はじめはやみくもに歩いていたようですが、ふと、スマホに「万歩計」のアプリが付いていることに気付きました。
「昨日は2000歩だったけど、今日は5000歩歩いてる」
「先週の平均より今週のほうが上回っている」
そんなふうにアプリでたびたび歩数=数値を見ることで、「もっと歩こう」という思いが増したといいます。
そして彼は「少なくとも1日8000歩」という目標を立て、その数字をクリアするたびに喜び、「明日も!」という気になったということです。
行動を継続する際には数値化・見える化が必須。
これは行動科学の常識です。
そもそも行動の増減は数値を見なければ具体的にはわからないもの。
また、数値が増えていくことで達成感や自己効力感が芽生えます。それがさらに行動を後押しするわけですね。
もうおわかりのように、「数値」へのこだわりは、「結果」としての数値に限ったことではありません。
ビジネスでいえば、業績という結果の数値以前に、そこに至るために必要な行動を数値化しなければならないのです。
何回やったか?
何時間費やしたか?
何日続けているか?
そうした計測によって行動が強化され、やがて大きなゴールに到達するわけです。
編集者の彼が行動(歩くこと)を積み重ね、やがて素晴らしいゴール(健康)に到達することを祈ります!