今、多くの企業が「組織行動セーフティマネジメント」に
注目しています。
この傾向は、時代の必然といってもいいでしょう。
大きなファクターは、「人口減少時代」です。
進みゆく人口減少によって、
日本では社会構造が大きく変化しています。
それはビジネスの現場において、極めて顕著です。
私の知る大手メーカーでは、
製造工場の従業員の平均年齢が52歳で、
そのうち日本人の従業員は、45歳以下がいない、
という状況です。
そもそも若い人材が少ないのですから、
これは仕方がないことです。
若い人材はみな、外国人です。
言語も違う、価値観も違う、考え方も違う、
「安全」や「ルール」の捉え方も違う、
さまざまな属性の人々を、
何千、何万人という単位で管理し、
一人ひとりに安全行動を取らせなければならない、
というのが、今の、そしてこれからの日本の企業です。
管理者(マネジャー)としては、
「やって当たり前」と思う行動でも、
相手にとっては当たり前とは限りません。
ですから、どんなバックボーン、価値観をもつ相手でも
同じように安全のための行動ができるよう、
「仕組み」の存在が必要になるのです。
「組織行動セーフティマネジメント」は、
まさにこの「仕組み」で危機を回避するためのものなのです。