多くの企業で本年の仕事始めとなった先週、「あけおめ退職」の話題がネットやTVなど多くのメディアに取り上げられていました。
ご存じかと思われますが、あけおめ退職とは、年末年始の休暇が明けた仕事始めのタイミングで自身の退社を伝える、というもの。
その言葉自体は、SNSやメディアで拡がったものです。
「最近よく見られる傾向」と捉えられるスタイルのようですが、こうした「長期休暇明け」のタイミングに会社を辞める、つまり休暇中に退職を決意するということは昔から見られたものでしょう。
私の知る現在50代後半のビジネスパーソンも実はかつてそのようなかたちで退職した経験があると語っていました。
「仕事から離れ、冷静に考えた結果、やはり〝辞めたほうがいい〟という結論に至った」
「周りの意見を聞く機会があったから」
「休みが終わりいざ仕事に戻るのがつらくて仕方がない」
年末年始にかかわらず、仕事からある程度離れる期間があるとそうしたことは起こりやすいものです。
あえて「最近の(若い世代の)傾向」という側面でいえば、そうした退職の手続きが極めて簡単にできてしまうということです。
そう、退職代行サービスの存在ですね。
上司に退職の意向を切り出す「勇気」も退職のための手続という「手間」もかからない。
心理的にも行動的にもハードルが低ければ、人は躊躇なくその行動を実行します。
長期休暇明けは退職のタイミング。しかもそれは簡単にできること。
こうした現実に、企業はどう対応するべきか?
次回、さらに詳しく見ていきましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「突然辞めてしまう問題」を考えるために
つい最近まで精力的に働いていた人材。
話をしていても「がんばります!」と言っていた人材。
そんな人材が〝あっさり〟辞めてしまう。
こうした現実については『辞めさせないマネジメント』でも詳しくお話ししています。
人材の流出を食い止めるのであれば、人が「定着するしくみ」を作り上げるべき。本書にはそのヒントの数々が盛り込まれています。