こんにちは。石田淳です。
「生産性向上を図りたい」
そう考える経営者、マネジャーは多いことでしょう。
ムダのない作業で生産性をあげ、より多くの時間を確保し売上をアップさせる…。
それはほとんどの組織が考えることではありますが、闇雲に
「生産性向上だ」
「効率化だ」
「ムダをなくそう」
と号令をかけたところで成功しないのは当然のこと。
生産性向上に成功している組織のトップはそもそも、自分の組織がどんな状態であることが「生産性があがった状態なのか」を冷静に考えています。
「生産性が高い」
それはどんな状態かといえば「少ないインプットで大きなアウトプットを生んでいる」という状態です。
「より短時間でこれまでと同様の製品製造ができた」
「かける時間は同じなのに売上がアップした」
「作業分担を改善したところ残業がなくなった」
「以前より少ないコストで見込客を獲得できた」
こうした結果を生むことで「生産性が向上した」といえるのです。
そこには必ず「数字」があることはもうおわかりでしょう。
「そんなことは当たり前」と思われるかもしれませんが、実際にはこうした「どうなったら生産性があがったか?」という指標をないがしろにしたままに「業務内容の見直し」「職場環境の改善」に走ってしまう組織が多いものなのです。
いわゆる「DX化」の流れのなかで生産性向上につながるシステムは多く存在します。
しかし、まず経営者に考えていただきたいのは「自社がどのような状態になることが生産性の向上といえるのか」という、根本的な問いです。
そしてDX化、自動化の社会といえどもそれを使うのはあくまでも人間であり、その先にある「顧客」もまた人間である、という事実です。
次回、生産性についてさらに深くお話ししたいと思います。