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職場コミュニケーションは「濃さ」より「頻度」

こんにちは。石田です。

 

部下との世代間ギャップで悩む上司のお話を続けていますが、

 

「まさにそういうことで悩んでいるんです」

「ホント、若い人とのコミュニケーションは難しくて……」

 

といった声も寄せられています。

 

「部下の気持ちをわかりたい」

「若い人とうまくやりたい」

 

そう考えることは悪いことではありませんが、ビジネスにおけるマネジメントは「相手の気持ちをわかってあげること」や「部下と仲良くなること」ではありません。

 

「部下に喜んで仕事をしてもらい、その結果として成果を挙げてもらうこと」

 

簡単にいってしまえば、これがリーダー・マネジャーにとっての根本的な役割です。

 

もちろんそのためには、「仲が良い」こととは別物の「信頼関係」が必要です。

 

職場におけるコミュニケーションはこの信頼関係構築のためにあるといってもいいでしょう。

 

では、どんなコミュニケーションによって信頼関係が構築されるのでしょうか?

 

よく考えられがちなのは、「深くて濃いコミュニケーション」です。

 

いわゆる「お互いが腹を割って話す」というようなもの。

 

たとえば1対1のミーティングをじっくり時間をかけて行う。

 

あるいは飲みの席に誘ってじっくり語り合おうとする。

 

しかし、こうした時間を今の若い世代が臨んでいるかといえば、そんなことはありません。

 

忙しい業務を進めなければならない。

1対1のミーティングに時間を割いている場合じゃない。

早く帰宅して休みたいのにまだ上司に気を遣わなければならないなんて…。

 

そう思われてしまうことでしょう。

 

ならば、若い部下と自然に信頼関係を築くにはどうしたらいいか?

 

簡単な方法があります。

 

「毎日、部下にちょっとした声かけをする」

 

それだけです。

 

ただし、毎日行うこと。何度も行うこと。

 

そして毎日〝1分間〟でいいので部下とミーティングをしてみてください。

 

つまり、「濃さ」より「頻度」です。

 

詳しくは拙著

『1分ミーティング』(すばる舎刊)で紹介していますが、行動科学マネジメントでは、信頼関係は接触の頻度によって構築できる」とされています。

 

「毎日声をかける」「1分間話す」

 

ここにお互いの性格などは関係ありません。

 

部下とのコミュニケーション……「飲みに誘う」前に、まず「毎日声をかける」ことを試してみてください。

 

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