こんにちは。石田淳です。
報告、連絡ができ、「何でも相談していい」という環境をつくるための「声かけ」。
部下とのコミュニケーションでもっとも簡単にして、もっとも大切なものです。
「相手(メンバー)を知ること」に日々苦労しているマネジャーも多いでしょう。
「最近の若手は何を考えているかわからない」
「自分たちの頃とは動機付けがだいぶ違う」
…どんな時代でも同様かもしれませんが、こうした世代間の価値観のギャップは職場のマネジャーにとってはどうもコミュニケーションの難しさの要因ともなるものでしょう。
たとえば今の「Z世代」と呼ばれる20代の社員……。
生まれた頃から携帯電話のあるデジタルネイティブたちは、「家の電話に出る」ということをしたことのない人もほとんどです。
社会生活、仕事生活においてもコミュニケーションのスタイルは上の世代とは大きく異なります。
また、仕事の価値観についても。
「もっと出世をしたい」
「大きな仕事を任されたい」
「今の仕事でたくさんのお金を稼ぎたい」
かつての日本のビジネス界ではスタンダードのようにあった価値観が、いまや
「なるべく出世なんてしたくない」
「責任を背負わされるのはいやだ」
「必要な分だけ稼げればいい」
「欲しいものなんて特にないし……」
という価値観を持つ人が大勢いるのです。
マネジャーにとって、部下の価値観、すなわち「仕事への動機付け」を知るのは部下の望ましい行動を増やすうえで
とても大切なプロセスです。
では、それを知るためにはどうすればいいか?
若手社員を一人ひとり呼び出して「腹を割ってじっくり話す?」
相手はそうした場だからといって素直に話をするでしょうか?
あるいは、こうした「深い」コミュニケーションに反発を覚えるかもしれません。
声かけによって構築する「何でも相談していい」環境(職場)とは、「何でも話せる」環境と言ってもいいでしょう。
もちろん、相手からすれば、自分の価値観、自分が「仕事に何を望むのか」ということも含めて話せる、ということ。
では、具体的には「どのような言葉」をかけ、相手からは何を引き出せばいいのか?
次回、詳しくお話しします。