こんにちは。石田淳です。
「行動科学と心理学は違うんですか?」
ごくたまに、そんな質問をされることがあります。
今回はあらためてここで「行動科学マネジメント」の背景についてお話ししたいと思います。
行動科学マネジメントの大元となっているのは「行動分析学」という学問です。
これは人間の行動を科学的に研究する学問で、今からおよそ60年以上前にアメリカの心理学者B・Fスキナーよって唱えられました。
元々は〝心理学者〟が提唱した理論に基づいたものなのです。
ただしこの学問は「抽象的な概念」「計測できない要素」を徹底的に排除します。そう、極めて科学的なもの、ということです。
さらに行動分析学には「応用行動分析」という分野があります。
これは実験や調査で得られた行動の原理を日常の問題に応用しようというもの。これも極めて科学的な実学です。
「行動科学は心理学と違うのか?」
その問いに答えるならば、「行動科学は心理学がルーツ。しかし『行動を基準にして物事を見る』ということが、他の心理学とは違う特性である」
となるでしょう。
この行動科学に基づいたマネジメント手法はアメリカでは一般的なものとなっています。
大企業はもとより、官公庁や各種団体、教育機関に広く採用されています。
このマネジメント手法を日本のビジネス事情に合わせてカスタマイズしたものが、私たちの「行動科学マネジメント」です。
もちろんセルフマネジメントにも効果を発揮します。
毎年発行される「行動科学マネジメント手帳」は行動科学に基づいたスケジューリング、目標達成のための行動計画に役立つということでおかげさまで好評をいただいています。
行動科学マネジメントがあくまでも「科学的手法」。つまり、いつ、誰が、どこでやっても同じような成果が得られる「再現性のある」マネジメントということです。
「昔だったら通用した」
「あの上司の性格だからできること」
……そんな特異的なものではない、全方位型のマネジメントだと自負しています。