こんにちは。石田淳です。
「人間がやることに完璧はない」
「人は機械とは違う」
よくビジネスの現場でも使われる言葉ですね。
組織内においてさまざまなミスが起こるのは言ってみれば「仕方がないこと」。
その「仕方がないこと」を「安全行動の定着」を以て最小限に抑えるのが『無くならないミスの無くし方』で詳しくお話しした「組織行動セーフティマネジメント」(BBS=Behavior Based Safety)の取り組みです。
ご存じのようにBBSは人の行動原理に基づいたマネジメント手法。
なぜ人は行動を繰り返すのか?
なぜ人は行動を繰り返さないのか?
こうした研究のもとに行動を繰り返す仕組みをつくる、あるいは行動を繰り返さない仕組みをつくる、というものです。
「人間がやることに完璧はない」
まさにこの前提があり、行動をコントロールすることでさまざまな問題を解決する、ということです。
完璧を求めるのであれば、完璧な、あるいはそれに近い超ハイパフォーマー人材を集めればいい。しかしそれは現実的ではありません。
「今の人材を底上げする」
これはBBSのみならず、行動科学マネジメントの大テーマであり、だからこそ、人口減少で人材不足の今の時代、
多くの企業から支持をいただいているのだと自負しています。
そして……。
今、アメリカで大注目のビジネスフィロソフィー、ビジネスコンセプトがあります。
「「HOP」(Human and Organizational Performance)といわれるものです。
多くの一流グローバル企業が新しい概念として学習している考え方で、まさに「人は完璧ではない」「完璧を求めない」を前提とし、働く環境に寛容なシステムの構築を目指そう、というものです。
行動科学マネジメントと非常に親和性の高いこの「HOP」、次回さらに掘り下げてみましょう。