こんにちは。石田淳です。
仕事において成果に結びつく行動=「ピンポイント行動」に着目し、その行動を増やす取り組みをすることが「行動KPI」の目的。
そのためにはまず具体的にどんな行動が成果に結びつくピンポイント行動なのかを特定しなければなりません。
要は、成果を挙げている人=ハイパフォーマーのピンポイント行動は何か?を明確にするわけですね。
しかし、実はそれは簡単なことではありません。
それは、ハイパフォーマーが自身のピンポイント行動に無自覚である場合が多いからです。
「成果に結びつく行動はハイパフォーマーがよく知っている」
「だから、彼ら彼女らにコツを明かしてもらい、そのやり方を指導してもらえばいい」
そう考えてもうまくいかないことが多々あるのも、ハイパフォーマーが自身のピンポイント行動に無自覚であり、体系化していないことに理由があります。
「あなたが業績をアップさせているコツを教えてください」
と問いかけても、
「いや、フツーにやっていたらうまくいくんですよ」
「別に特別なことはやっていません。集中しているだけですよ」
「丁寧になればいいんですよ」
などなど、行動とはいえない抽象的な言葉が返ってくるものです。
つまり、自分のピンポイント行動は「暗黙知」であり、知らず知らずに行っている、というわけです。
もちろん、こうして成果を出していくことは決して悪いことではありません。
しかしそれでは、業績アップは全てハイパフォーマー次第となります。
ハイパフォーマーのピンポイント行動を特定し、誰もが計測できるように数値化する。
そのためには、単にハイパフォーマーにヒアリングをするのではなく、第三者がハイパフォーマーを徹底的に観察する必要があるわけです。
「暗黙知」を「形式知」に。
この作業を成し得たうえで、行動KPIは動き出すのです。