こんにちは。石田淳です。
緊急事態宣言が明け、コロナの感染者数も減少した今、街に人が戻ってきています。
夜の街も賑わいを取り戻したか…。とはいえ、会社の忘年会、新年会などはまだ自粛の傾向が強いようですね。
そして、日本生命が今年実施したアンケートによれば、職場の人間との〝飲みニケーション〟を「不要」「どちらかといえば不要」と考える人は6割以上にのぼる、ということです。
私は社外での飲食を伴う交流の場もまったく意味のないものだとは思いません。メンバーの動機付けを見つけ出したり雑談からさまざまなアイデアが生まれたり、飲みの席にもメリットはあるものです。
しかし、時代がこうした〝飲みニケーション敬遠〟に動いていることは認めざるを得ないでしょう。
かつてのビジネス現場では、勤務内に指導しきれないことを飲みの席で丁寧に教える、といったこともよくありました。
たとえばメンバーのミスを現場で叱責してもその後、飲みの席であらためてフォローの言葉を与えられたわけです。
ところが、飲みの席の機会が無くなった状況ではすべての教育、指導、あるいはアイデア出しをその場で、勤務時間内に行わなければなりません。
もちろん、本来はそうすることこそがビジネスの当たり前の姿なのでしょう。
しかし、「飲みの席ありき」を前提とした組織にはそうした効率的なマネジメントの「仕組み」がなかなか存在しないものです。
ましてやリモートワークともなれば、「後でちょっと話せるかな?」などと気軽に部下の時間を確保することも
容易ではありません。
このことは昨年から今年にかけての働き方の変化の際、多くのマネジャーが経験したことでしょう。
「後で(飲みの席などで)あらためて丁寧に教えればいい」
ということが通用しない今、時代に合わせたマネジメントの仕組みの導入は経営者、マネジャー陣にとって急務といえるでしょう。