こんにちは。石田淳です。
行動科学マネジメントの基本は、ごく簡単にいえば「望ましい、増やすべき行動を増やす」ことと、「望ましくない、減らすべき行動を減らすこと」にあります。
「続ける技術」もまた、この基本に則った技術です。
増やすべき行動とは、たとえばダイエットでいえば筋トレや有酸素運動の頻度だったり身体に良い食事だったりします。
学習でいえば勉強の時間、頻度ですね。
減らすべき行動とは、ダイエットなら間食、暴飲暴食など。学習ならネットやテレビを観たりすることなど。
どうすれば増やしたい行動が増えるのか?
どうすれば減らしたい行動が減るのか?
ここで多くの人が考えるのが、「意志の力」に頼ることです。
「とにかく強い意志を持って毎日運動をするようにしよう!」
「誘惑に負けないように、懸命に我慢しよう!」
そう心に決め、それらが実行できなければ
「まだまだ意志が弱い!」
と思ってしまうわけです。
しかし、強い意志で「やる!」と決めたこともなかなか続けられない…。「やらない!」と決めたこともつい誘惑に負けてしまう…。
残念ながら、それが人間というものなのです。
だから「意志」や「決意」といったものに頼らず、「行動する際の条件」をコントロールすることで自然に行動を増やす、あるいは減らすというアプローチをしなければ、物事は継続することができません。
このコントロールのしくみ、工夫が「続ける技術」の正体(?)というわけです。
たとえばもしもあなたがビジネスにおいてチームメンバーに何か物事を続けてほしい場合も、相手の「意志」や「決意」、「性格」や「物事の捉え方」にフォーカスしてしまうと、なかなかうまくいきません。
リーダー・マネジャーがやらなければならないのは、メンバーの「行動する際の条件」をコントロールすることです。
「続ける技術」が単なるセルフマネジメントではなく、ビジネスにおけるマネジメント手法としても好評なのは、このアプローチの仕方を多くのリーダー・マネジャーが実践し、成果を挙げたからにほかなりません。
あなたもぜひ、フォーカスする先を変えてみてください。
「内面」ではなく、「行動」です!