こんにちは、石田淳です。
「安全対策はしっかりやっている」
そう考えている企業は多いものです。
しかし、不祥事や事故は絶えることがない……。
いったい何が原因なのでしょう?
「BBS」(Behavior Based Safety)
=組織行動セーフティマネジメントの話に
多くの反響をいただいています。
日々報道される不祥事や事故の案件……。
企業経営者であれば、「明日は我が身」とも思えるでしょう。
「危機管理を徹底したい」というトップにとっては、BBSの存在は必ず気になるはずです。
一方、不祥事や事故のニュースにふれて、こう考える人も多いはずです。
「なんでそんなことが起こるのだろう?」
「普通はあり得ないだろう」
不祥事を起こす企業には、コンプライアンスの概念など何もなかったのでは?
事故が発生した企業には、安全対策が存在しなかったのでは?
たしかに、そう考えたくなるニュースも多々あります。
しかし、おそらくそんなことはありません。
不祥事を起こした企業も、事故が発生した企業も、その多くは、常日頃から「安全」を意識していたはずです。
ところが、ここが問題でもあります。
何度もお話ししているように、「安全を〝意識〟している」ことは、安全対策として結果を出さないのです。
なぜなら、〝意識する〟ことは行動ではないから。
不祥事や事故の「芽」はどこにあるかといえば、それは企業のスタッフ一人ひとりの「行動」にあります。
言い換えれば、スタッフが「危険行動」を取ることで、不祥事、事故が発生するわけです。
「安全行動」を取っていれば、そのようなことは起こりません。
安全対策に真剣に取り組んでいるつもりでも、スタッフが安全行動を取っていない、それどこか「安全行動とはどういうものか」をわかっていなければ、不祥事や事故が発生するのも時間の問題ということになります。
莫大なコストと時間を費やしての安全対策は、それだけで「やったつもり感」「満足感」が大きいものでしょう。
しかし、それこそが危険なのです。
「うちは、安全対策は十分やっている」
「だから安全への意識は高い」
……
でも実際には、スタッフは「どう動けばいいのか」がわからない。
そんなことが多々あるのです。
「具体的な行動が示されない〝意識〟や〝スローガン〟では、安全対策を図ることはできない」
これは今までにも何度も言わせていただいたことですが、
とても大切なことなので、繰り返します。
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