こんにちは、石田淳です。
今、ビジネス現場が抱えている問題は、一昔前ではあまり考えられないようなことも多くあります。
今回はそんな問題のひとつを取り上げてみましょう。
部下を「叱れない」上司が激増中!?
「部下を叱ったり、注意したりが なかなかできないんですよね……」
「どうすればうまく部下を叱れるでしょうかね?」
私の元には、リーダーからのそんな相談がとても多く寄せられます。
「上司が部下を叱ることができない」
何だか冗談のようですが、これが今のビジネス現場の実情なのです。
では、どうして「叱ること」ができないのか?
まず、「部下の反応が怖い」という声があります。注意しようと話しかけても、「は? 何ですかぁ?」と冷たく返される。
その反応が嫌で、部下と接触したくないというのです。
さらに、「あまり厳しく注意すると、パワハラになるのでは?」という心配をしている人もいます。
実際に今は、ちょっとしたことでもパワハラとして訴えられがち。
リーダーにとっては切実な問題でしょう。
そして、
「自分のことで精一杯だから、部下に注意している暇はない」
という声もあります。
自分はプレイヤーとして頑張っていたいのだから、
そもそも部下を育成するなんて勘弁しほしい……。
「プレイングマネジャー」と呼ばれる人たちに多い悩みですね。
しかし当然のことながら、部下に注意することは上司のつとめです。
では、なぜ注意する、叱ることが必要かといえば、それは「望ましくない行動を止めさせる」ために他なりません。
「真面目に仕事に取り組ませる」
「やる気を出させる」
そのような曖昧な
「相手の内面」にフォーカスしてしまうから、相手の人格を否定し、関係性も悪くなってしまうのです。
「どんな行動を継続させるか」
「どんな行動を止めさせるか」
上司がこれらをわかっていれば、自信を持って部下を注意することができるはずです。
新刊
(石田淳:著 すばる舎)
では、こうした「部下を叱れないリーダー」の問題を
解決するコミュニケーション法についても触れています。
ぜひご一読ください。