こんにちは、石田淳です。
新年度が始まり、ビジネスの現場には「新人」が入ってきました。
「新人の教育は大変だ……」
と嘆いている人もいるのではないでしょうか?
今回は「ものを教える際の基本」についてあらためて考えて見ましょう。
マネジメント、人にものを教える際に「言語化」がとても重要だということは、このメルマガでも何度かお話ししてきました。
「言語化」とは文字通り、行動を「言語で表す」ということ。
つまりは「具体的な言葉で伝えろ」ということですね。
いかに優秀なビジネスパーソンでも、本来はこのことができなければ人を指導する側、マネジメント側の立場にはなるべきではありません。
悪い言い方をすれば、人にものを教える際の基本ができていないのです。
ですから、ハイパフォーマーであるプレイヤーがそのままハイパフォーマーのマネジャーになれるとは限らないのです。
「どうすれば(仕事が)うまくいくのですか?」
という問いに、
「いや、普通にやっていればうまくいくでしょう」
「ちょっと丁寧にやればいいだけ」
「やっているうちにできるようになるんじゃない?」
という言葉で答えるハイパフォーマーは多いものです。
彼らは「暗黙知」のうちに行動し、成果を挙げているコトが多く、いざ、それを具体的な行動を示す言葉にしようとしても「できない」のです。
では、どうすればいいか?
ハイパフォーマーが自分の行動をうまく言語化できないのなら、第三者がハイパフォーマーの行動を観察し、言語化して、コンテンツ化すればいいのです。
そして、コンテンツ化したものを、ハイパフォーマー以外のスタッフに与えればいい。
これが「暗黙知」を「形式知」にするマネジメントです。
実はこのことはビジネスの現場だけでなく、今、「教育」の世界でも重要視されていて、私自身も今後は、「言語化できる教員」育成の仕事に大きく関わっていく予定です。