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家業から企業へ

■某大手企業で経営権をめぐった身内の争いが
連日報道されていますが、事の本質を一言で説明すると
「家業から企業へ」ということに尽きるのではないでしょうか。

■家業ではカリスマ的な創業者が、
トップダウンで経営の一から十までを
決めてしまうことが多いですよね。

■特に一代で大きな企業を作るカリスマ経営者の場合は
それが顕著で(だからこそ、短期間で大きく出来ると思いますが)、
2000年までの人口増社会での成功体験が捨てられず、
なおかつ社内には過去の実績などから現場の意見とは乖離していても、
創業社長には何も言えずという状況だと思います。

ここにはコミュニケーションと呼べるようなものは少なく、
会社の内部は一部の人しか分からないような
ブラックボックスが沢山できてしまいます。

■このような形で経営しているのは、
中小企業だけではなく上場大手企業にも多くあります。
某大手企業も正に家業タイプの企業だったからこそ、
今回のような問題が起こったのでしょう。

■このような問題を起こさずに経営を行っていくには
何が必要なのでしょうか?

■もちろんいくつもありますが、一つの鍵は
社内でのブラックボックスを極力減らし、
社員の誰もが理解できる仕組みと共通言語を作ることです。
そのためにも業務の標準化は必ず必要になります。

■標準化を進め、お互いにコミュニケーションがとれるような
体制ができれば、家業から企業に進もうとする際に
トラブルは起きにくい、もしくはトラブルが起きても
回避ができるはずです。

■つまり、標準化を進めることは、
企業のリスクマネジメントにもつながります。
自分の会社はどこまで標準化ができているのか
振り返ってみてはいかがでしょうか。

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