■最近多い相談が、
「メンターの社員に教え方を教えてほしい」
というもの。
■大手企業をはじめ多くの企業が導入している
メンター制度。
■入社3~5年ほどの先輩社員1人が、
上司とは別に、
新人1人の指導や相談に乗り、
公私に渡り新人をサポートする制度です。
■新人も身近な相談相手ができることで、
早く組織に慣れることができるし、
指導、相談役の先輩社員も
部下育成力をつけるための
絶好の機会なんですよね。
■ただ、新人の育成力がまだ身についておらず、
「自分で考えろ」「わからなかったら聞きなさい」
「それは気持ちの問題でしょう」
「ちゃんとやりなさい」「もっとていねいに」
「お客様としっかりコミュニケーションを」
などと言ってしまう先輩社員も多いようです。
■新人の立場からすると、
「“ちゃんと”ってどういうこと?」
「“しっかり”って何?」
と理解できないんですよね。
“ちゃんと”“しっかり”とは
具体的にどういうことにあたるのか、
明確にわかりやすく
伝えていかなければ、
新人には伝わらないのです。
■やる気や根気、阿吽の呼吸ばかりの
指導をしても、
ひと握りの出来る新人は出来ますが、
そうでないほとんどの新人は
成長できません。
■もっと具体的に、
行動に落とし込んで
再現性がある教え方を
徹底していく――社員の育成が充実すれば、
社員は育ち、
おのずと離職率も下がるのです。