■人は一日中、言葉を使って頭の中で
いろいろなことを考えています。
その数、一日約7万語。
ものすごい数ですよね。
■ときには、人と話をしているときでも、
まったく違うことを考えていたり、
また、考えていないと思っていても
無意識に何かを考えています。
■こういった、人間が頭で考えている言葉を
マインドトーク(自動思考)といいます。
■動物は、
過去を後悔したり、将来のことを思い煩ったり……、
なんてことはしませんが、
人間はできますね。
それは考える力があるから。
考える力の主なものは、物事と物事とを関係付ける力です。
■人間が持つ考える力によって、
現代文明が発展し、そうやって外に向かって
使われる分には効果を発揮します。
一方で、この力が自身の中に(認知に)向かい過ぎてしまうと、
厄介なものとなるのです。
■たとえば、くもりの日に天気を見て
「なんか気分が重いなー」
とか、つい気持ちがダウンして
「今日の商談、うまくいくかなぁ」
などと考えてしまう。
それは、頭の中で勝手に関係付けて考えてしまう
マインドトークによるものなんですね。
■また、イヤな思い出をつい思い返し、
頭の中で再現し、一人芝居をして、
再び落胆したり後悔する、
といったこともマインドトークによるもの。
現実はそうではないのに、です。
■いかに人間が自分の言葉というもの対してとらわれ、
自分を苦しめているか。
マインドトークは、
余計なストレスを強める力も持っているのです。
■それならば、マインドトークをしなければいいじゃないか、
となるかもしれませんが、
そんなに簡単なことではないんですよね。
「考えないようにしよう」
「プラス発想に転換しよう」
でも人間は、やめようやめようと思うと
余計に考えてしまう習性があります。
■では、どうするのか?
とても簡単で、誰でもできる対処法を紹介しますね。
それは、マインドトークに気づくこと。
まずは、それだけで十分。
無理に考えるのをやめようとしなくていいんです。
■そもそも一日に7万語もの膨大な言葉を使って考えているので、
それを止めるのは不可能。
マインドトークを流しっぱなしにして、
それをしていることに気づくだけ。
そして、とらわれないようにすることが大事なんです。
一人で悶々と悩んでいる人、
よく一人問答している人、
ぜひ試してみてください。
■これからビジネスパーソンのみなさんに向けて
日々のストレスを上手に軽減するための
第3世代の認知行動療法に関するトピックを
時おりアップしていきたいなと思っています。
誰もが簡単に取り入れられる方法を
紹介していきますのでお楽しみに。
—
最新の行動科学マネジメントの情報がわかるメルマガ
週に1回5分で累計150万部突破の石田淳が「最新の学びと気づきの時間」を提供