セーフティマネジメントとは
安全習慣という文化を構築するための手法 =行動科学セーフティマネジメント BBS(Behavior based safety)
日常生活から職場、家庭、通勤通学の途上など、あらゆる場面において、人間が行動する際には、危険の生じる可能性があります。
危険とは、簡単なミスから命に関わるような深刻なものまで、大小はさまざま。危険が起こりうる要素をあらかじめ排除することで、安全は確保できます。
そこで昨今、特に注目されているのは「行動科学セーフティマネジメントBBS(Behavior based safety)」。
行動に基づいたセーフティのことで、安全性に関わるすべての行動を管理できるようにするプロセスのこと、を言います。
行動科学セーフティマネジメント BBSを学ぶことにより、危険の生じる可能性がある行為の解消のため、危険な行動を計画的に減らし、安全を確保する行動を増やすことができます。
「ヒヤリ・ハット」という言葉はご存じかと思います。
作業中・運転中に事故が起きそうな状況に出会い「ヒヤリ」とすることや、「ハッと」したことを記録し、その原因を全員で究明し、再び事故の要因とならないようにする安全衛生活動です。
安全に向けた取り組みは、多くの企業で行われています。
安全な環境づくりは、単に危険となる源を取り除き、安全の手順を構築することではありません。
人がどのように行動し、どのように考えるか、すなわち、人と人との態度について問われます。
安全において、最も重要な要素は「その組織にいる人の行動」です。
そこで、弊社は過去30年以上の何千という実験・検証から成果を実証されている科学的手法、「行動科学セーフティマネジメント BBSを日本風にアレンジした分析法を用いて実践することで、組織内に「安全行動」をもたらしてきました。
これは、人間の行動を科学的に分析、人それぞれのクセや習慣に適した「行動」をマネジメントしていくものです。
行動科学セーフティマネジメント BBSは本来、「行動科学」に基づいたもの。行動科学では、測定、フィードバック、正の強化が組み込まれたシステムを用いることで、安全な行動への習慣を築くため、最も効果的な方法だとされています。
行動科学セーフティマネジメント BBSのプロセスを用いると、人の行動に対して「ほめる」など、他のさまざまなポジティブな結果を与えることが多くなるため、自発的な行動改善を促します。
これらは、多くの環境の安全にとって必須です。行動科学セーフティマネジメント BBSとは、行動パターンを変化させる効果的な手段・方法です。
結果、安全に対する意識の統一が可能になります。組織の人が「安全」文化を持ち、共有して始めて行動パターンに変化が生じるのです。
現在行動科学セーフティマネジメント BBSは、イタリア、オーストリア、イギリス、南アフリカ、メキシコ、中国、カナダ、アメリカといったさまざまな国の、何千もの企業に導入され、安全管理の面で多大な成果を上げています。
行動科学セーフティマネジメント BBSは、企業の現状セーフティシステムにおいて、一部分の代わりになるということではありません。既存のシステムにBBSが加わることにより、企業が安全性へ、更に上のレベルに達することができるようになるのです。
企業における従業員の行動変化を1ランク上へ向上させるために、行動科学セーフティマネジメント BBS導入を公共機関・法人・各種団体の皆様にお勧めしております。
日本で「行動科学セーフティマネジメント BBS」を最初に導入した実績豊富な企業。安全上の課題に対して、解決策を的確に提供することが可能です。
企業 ・業務リスク 事例紹介
貴社に“組織による安全行動”という新しい組織文化を提供します
ほとんどの企業は、従業員の安全を確保するために、様々な取り組みをしています。作業条件・設備を整え、作業手順を覚えさせ、安全訓練を受講させるなどしていることでしょう。安全マニュアルを設けている企業も珍しくありません。
しかし、事故や怪我は発生し、ときには大惨事をもたらすことも珍しくはありません。
それは、なぜでしょうか?
なぜならば、重要な要素が1つ欠けているからなのです。
その要素とは「確実に従業員に正しい行動をさせるシステム」を持っているか、どうかです。
一つの事故が、長い年月をかけて重ねてきた信頼や実績を一瞬にして無にします。いつの間にか従業員も気づかないレベルで不安全行動が蓄積され、大きな失態として現れるのです。
小さなミスが、組織の存亡にかかわることにつながることも少なくありません。
これは、組織としてあってはならないことです。働く従業員、その家族、取引先にとっても絶対に避けなければなりません。
一つの事故で周辺の環境にまで影響を与えるからです。
過去の例を見ても、実績のある企業が、ほんのわずかなミスで倒産するケースは数多いです。大きな事故を引き起こす人為的なミスは、避けられない偶発のものではありません。「不安全行動」をなくし、「正しい行動」を実行すれば、安全は維持されます。
またトップや経営陣の判断ミスが企業を危機的状況に落とし入れ、取引先や従業員、その家族に多大な迷惑をかけるケースも数多くあります。
“組織による安全行動〟は、新しい組織文化なのです。
行動科学セーフティマネジメント BBS導入成功事例
名古屋臨海鉄道はJR貨物から委託を受けて、貨物輸送の業務をしています。それぞれの担当がそれぞれのルールに基づいて、鉄の道の上を1000トン超の貨物を乗せて100km/hもの速度で輸送する事が前提の業務です。
作業に携わる誰かがルールに反した事をすれば、場合によっては、よそ様の生命財産まで脅かすなどの、大きな損害をもたらしてしまいます。
時には、刑事事件になってしまうことも考えられます。…
全文は下記からダウンロードできます。
また、名古屋臨海鉄道 安全報告書 2019はこちら(外部リンク)から閲覧できます。
行動科学セーフティマネジメント BBSに関する書籍・メディア紹介
内容紹介
安全のための小さな確認を怠ったために起こる重大事故、コンプライアンス上の小さなミスが引き起こした巨額の訴訟沙汰など、企業にとっていつ何が起こるか予想できない今、組織のトップやマネジャーは従業員の行動を安全行動に変える、組織行動セーフティを身につけなければならない。その理念と実践手順を解説。
メディア紹介
セーフティマネジメントに関するセミナー
経営幹部・事業所幹部のための組織安全行動セミナー
効果的な安全行動の発生・消滅のメカニズムを理解し、
- 安全のための効率的な組織を構築して、リードする
- 総合的な安全行動管理の必要性とその変容方法を習得する
- 安全基準行動を「自発的に行う」企業体質や風土を確立する
- ヒヤリ・ハットのサーベイ方法並びに対策方法
を理解、実践を行えるスキルを養います。
従業員のための安全な職場作り-BBSトレーニングトレーナー教育
安全行動に対する認識を与え、安全観察を従業員相互に行えるコミュニケーション方法、観察方法を養います。
現場の管理者・監督者のための安全行動管理セミナー
プロセス安全管理には、①安全行動を習慣、文化へと昇華させる必要があります。
そのために監督者にとって、必要な「自発的行動」が起こる原理原則を学び、実践させるシステムを構築するスキルを養います。