たった1つの行動が、職場ストレスをなくしモチベーションを高める -お金ではないトータル・リワードという考え方
著者 | 石田淳,ダネール・ラトル |
出版日 | 2010/6/25 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
ページ数 | 171ページ |
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【内容紹介】
どうすれば、部下や後輩を動かすことができるのか? 行動科学マネジメントの第一人者が、図解とイラストを用いてあなたが、会社や自分の所属部署の成長を本気で考えているなら、新規事業計画と同じくらいに、いや、それ以上に職場ストレスの問題を重視すべきである。
あなたの会社や所属部署の売り上げが思うように伸びないのは、こうしたストレス問題が原因である可能性は高い。もし、順調に売り上げが伸びていたとするなら、ストレス問題が軽減されれば、さらに成長が望めたことだろう。つまり、あなたの会社や所属部署は、気づかないうちに、すでに多くの職場ストレスコストを支払い続けているのだ。 そして、それは会社だけの問題ではない。
職場ストレスを放置することで、あなた個人も大きなコストを支払っていることに気づいてほしい。職場にストレッサーが存在すれば、あなたがストレスを受けるのはもちろんだが、あなたの部下や同僚もストレスに悩むことになる。
ストレスで塞ぎ込んでいる部下を見て、心穏やかでいられる人などいない。本当は助けたいのだが方法がなかっただけだろう。 「仕事なんだからストレスがあるのはしょうがない」 こう思い込むことで解決するしかなかったのではないか。それが当たり前だと割り切ってきたけれど、あなたは、そうした自分の手法に少なからず傷ついていたのではないかと思う。
職場ストレスを解消する方法はある。経営者でなくともマネージャークラスから試みられる方法がある。あなたの力で、もっと温かい職場をつくっていいのである。もちろん、ストレスが職場から完全になくなるとは言えない。それに、ストレスは、それ自体では、いつも有害というわけではない。しかし、職場全体のパフォーマンスを落とし、会社に大きなコストを負わせ、何よりもあなたやあなたの大事な仕事仲間を苦しめているストレスは、いますぐ軽減していくべきである。
私と共著者のDarnell Lattalは、日本とアメリカでそれを可能にしてきた。本書では、我々の基本メソッドである行動科学マネジメントと、アメリカで注目を集め始めたトータル・リワード(金銭に頼らない総合的な報酬)の重要性を踏まえながら、従業員が喜びを持って自発的にパフォーマンスを高めていける職場づくりについて考えていくことにする。