こんにちは。石田淳です。
「優れたマネジャーは、常日頃からメンバーの誰もが喜ぶメリットを与えている」
前回のメルマガでそうお話ししました。
リーダー、マネジャーが常日頃からメンバーに与えることのできるメリット、それは「称賛」と「承認」です。
行動の結果がメリットのあるものであれば、人は行動を繰り返す。
ならば、メンバーが望ましい行動を取った際にはすぐにその場で称賛、すなわち「ほめる」。他人からの称賛は人にとって大きなメリットです。
称賛とまではいかないにしても、行動そのものを「承認」することもまた相手にとっての「行動のメリット」です。
「今日も早いね(早く出社してくれたね)」
「お、あの件は終了したんだね」
別に褒め称えているわけではないにしても、自分の行動をわかってもらえただけで、人は承認欲求を満たされるというメリットを手にすることができるのです。
とはいえ、ただやみくもに相手をほめたり認めたりが有効なのではありません。
何をほめればいいのか?
承認の対象は何か?
ということが重要です。
もうおわかりかと思いますが、それは相手の取った「望ましい行動」です。マネジメントにおいて相手をほめる、認めることの目的は、あくまでも「望ましい行動を繰り返してもらう」ことにあり、そうした行動の繰り返し、習慣化が組織としての業績をアップさせるわけです。
このポイントを踏まえず
「いつもがんばっているね」
「今日も元気で良いね」
「あなたは易しいね」
などと言っているだけでは、言い方は悪いかもしれませんがただの「良い人」。マネジメントの力は発揮していません。
こうした「行動への着目」は、企業としてとても重要な人材の「評価」の問題に大きく関わります。
次回は私たちが取り組んでいる企業における「評価」のしくみについてお話しさせていただきます。