こんにちは。石田淳です。
12月9日、新刊『無くならないミスの無くし方』の出版記念セミナーをオンラインにて行いました。
おかげさまで多くの方にご参加いただき、また、示唆に富んだご感想もいただいております。
「ミスや事故を無くすために『○○をしてはいけない』『○○はNG』と行動を〝禁止〟するやり方はこれまで多く取り組んでいました」
「しかし行動科学マネジメントの考え方は、不適切、危険行動を禁止するというアプローチではなく、その代わりとなる〝望ましい行動〟(安全行動)を強化し、定着させるという考え方」
「これまで、ありそうでなかった考え方だと思いました」
「そのために、まずは職場に必要な『正しい行動』を見つけて、展開していきます」
…実にうれしいご感想です。
新刊で紹介したBBS(Behavior Based Safety)=組織行動セーフティマネジメントのコンセプトは、組織に「安全習慣」の文化を構築する、というもの。この本質を理解していただけたと実感します。
誤解を恐れず、わかりやすく言うなら、BBSとは、組織の「習慣術」です。良い習慣を身につけることで、組織を安全、安心なものにする。
良い習慣とは何かといえば、それは「安全行動を取る」ということ。これは「危険行動を取らないようにしよう」ということとはニュアンスが違います。
「危険行動を取らないようにする」。そのための施策は「禁止」「NG」あるいは「罰則」に寄ったマネジメントとなるのですが、BBSはこうしたマネジメントとは根本的に違うのです。
「安全行動を定着、習慣化させる」
そのために必要なのは組織のメンバー各人の〝意識〟を変えることではありません。(人の意識はそう簡単に変わるものではありません)
では、何を変えるか?
そう、「行動」そのものです。
それは難しいことか?
いいえ、〝仕組み〟さえ築くことができれば、それはすぐに効果を表すものです。
『無くならないミスの無くし方』では、その仕組み作りについて詳しくお話ししています。
ぜひご一読ください。