こんにちは。石田淳です。
「もっと社員が生き生きと働ける明るい職場をつくりたいんです」
「企業風土を変えたいんです」
そんな相談を受けることもしばしばあります。
とはいえ、もうお気づきのように、「生き生きと働く」「明るい職場」といった言葉もそのままでは曖昧なスローガン言葉になります。
社員が生き生きと働くとは、明るい職場とは社員がどのような行動をして、どのような結果を得ることなのか?
ここでも組織の一人ひとりの行動にフォーカスする。それぞれの社員が「どんな気持ちでいるか?」などの思いに注目しても、何も見えてはきません。
そして、「企業風土」。これもまた曖昧な言葉ですね。
どんな理念を持ち、どんな価値観を重視し、そのためにどんな行動をする会社なのか、ということが企業風土をかたちづくる要素の一部です。
これらを決めるのは、組織のトップである経営者です。
しかし、トップがいくら立派な理念を持って、それを社員に周知徹底させようとしても、それで企業風土が変わるわけではありません。
「ウチはこんな会社になろう!」
そんな号令一発で誰もが望ましい行動をすることはないのです。
では、企業風土を変えるにはどうすればいいか?
私はまず、リーダー、マネジャー層の行動を変容させることだと考えます。
自分の直属の上司であるリーダー、マネジャーがどのような行動をしているのか?
これは社員にとってはすぐにわかること。
その行動が経営者の考える企業風土と矛盾がなければ、社員ははじめて企業風土を理解することになるでしょう。
極端な言い方をすれば、企業風土とは、上司であるリーダー、マネジャーの日々の行動のことです。
リーダー、マネジャーの行動を変容させ企業風土の体現者とすること。
「会社を変えたい」と願うのならば、まずはこのことに注目しましょう。