こんにちは。石田淳です。
昨年春に発売された拙著『1分ミーティング』(すばる舎刊)。
おかげさまでじわじわと売れ続けていて、このたび更なる増刷も決定いたしました。
ご購読いただいた皆様、ありがとうございます。
これまでにメルマガでお話ししてきた「『古き悪しき習慣』の見直し」……。
その際に真っ先に挙げられるのが、会議、ミーティングの類でしょう。
「目的不明」
「効果不明」
「時間の無駄」
「労力の無駄」
ただこれまでやってきたからという理由だけで続けられてきた会議、ミーティングに疑問や不満を抱いていたビジネスパーソンがとても多くいたのでしょう。
『1分ミーティング』は、これまでのやり方に変わる効率的な手法をご紹介できたと自負しています。
またこの本では、「会議、ミーティングそのものを改善したい」というニーズの他にも、多くのリーダー、マネジャーが抱えている問題について言及しています。
それは「部下とのコミュニケーションのあり方」です。
人間関係はビジネスパーソンが会社を辞める原因のトップクラスの問題です。「人とどう接すればよいか」という問題がビジネスを左右する……。リーダー、マネジャーともなれば、この問題はとくに切実なものです。
ところが、
「部下とどのように接すればいいかわからない」
「部下との会話が苦手」
という人も多いものです。
話しやすい部下とだけよく話す。そういった部下はたいてい「優秀な」部下であり、「できない」部下との接触頻度は低くなります。
この本でも詳しく書いていることですが、行動科学マネジメントは、部下とのコミュニケーションを
とても重要なものだと捉えています。
「仕組みで動かす」
「相手の内面より、相手の行動」
このような言葉から、行動科学マネジメントと「信頼関係」という言葉はあまり結びつかないと考える人もいるようです。
しかし「信頼関係の構築」は、行動科学マネジメントの原則ともいえるものです。
そして、この「信頼関係の構築」に関して、多くのリーダー、マネジャーが誤解をしていることが多いものです。
「部下と親しくなる」
「精神的につながる」
これが大きな誤解です。
ビジネスマネジメントにおける「信頼関係」とは何か?
次回、さらに詳しくお話ししていきましょう。