こんにちは。石田淳です。
「生産性の向上」
「仕事の効率化」
「働き方改革で残業ゼロに」
多くの企業が「これまでのやり方」を見直さなければならないときです。
これらの見直しに共通して言えるのは、「無駄を排除する」ということ。
今までの業務のやり方を振り返って、無駄だと思えるものはすべて見直し。やめてしまうべきものはやめてしまうのが一番効率的でしょう。
たとえば「会議・ミーティング」などは、社内の「無駄」の代名詞であり、私たちの元にも「どうしたら会議・ミーティングを改善できるか?」との相談が多く届きます。
「無駄な時間だとわかっているのなら、すぐにやめてしまえばいいだけ」
というのが正論なのでしょうが、ところが事はそう単純ではありません。
新たな試み、改善、改革……。これらの実行の前に立ちはだかるのが、「踏襲」というカルチャーです。
特に日本の社会は、従来のやり方にこだわり、それを守ろうとする傾向が強いものです。
「先人の教えを大切にしよう」
「これまでそうやってうまくいっていたのだから」
「これは我が社の文化だ」
……聞こえはいいかもしれません。また現実的にも、一概に「古いものだから悪いもの」ともいえません。
ただ、古い、悪しき慣習を捨て去り、新たなルールをスタートさせる際には、このような考えもあるでしょう。
それは「面倒だ」というもの。
「変化は面倒だ」
「手間がかかる」
「そもそも何をどうすればいいかわからない」
まさに悪しき「官僚的」な考えです。
「このままではいけない」
そうは思っていても、実際に改革に着手できないのは、「古い慣習」は大切にしなければいけないという考え、そして「面倒だから」という考えからです。
しかし、これだけ世間が「生産性向上」等を叫ぶ今こそ、「このまま」→「より良いやり方」へチェンジする大チャンスです。そしてその実働を担うのは、あなた。そう、リーダー、マネジャーです。
次回も、「古き悪しき慣習」についてお話ししていきます。