こんにちは、石田淳です。
今、多くの企業が「無駄な会議・ミーティングを減らしたい」と考えています。
しかし、なかなか実行することができないという企業もまた多いもの。
一体何が原因なのでしょうか?
効率化、生産性向上が企業の大テーマとなっている今、「無駄を排除する」という取り組みにおいて真っ先に検討されるのは「会議・ミーティング」の類いでしょう。
「会議が長い」
「無駄な会議が多い」
「意味のないミーティングが多い」
そんなことで、現場のプレイヤーはいつも不満を抱えています。
「そんな(会議・ミーティングの)時間があったら、他の業務をこなしたいのに……」
というのが、彼ら彼女らの切なる思いでしょう。
無駄な会議・ミーティングに時間を割かれ、
業務の処理が遅れ、
それでいて「残業禁止」だからと
仕事を持ち帰る、あるいは翌日早くに出勤する……。
これではたしかにたまったものではないですよね。
リーダー・マネジャーの立場の人も、そうしたことはよくわかっている場合が多いものです。
ではなぜ、無駄な会議・ミーティングが減らないのか?
それは「これまでそうしてきたから」ということに尽きます。
単純すぎる理由ですが、つきつめればそれが問題の中心である、というケースがとても多いのです。
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『仕事も部下の成長スピードも速くなる 1分ミーティング』(石田淳:著 すばる舎)
の中でもお話ししていますが、大企業であればあるほど、また歴史のある企業であればあるほど、これまでのやり方を変えることに躊躇してしまいます。
「先人の培ってきたやり方を尊重する」
「踏襲することが美学」
そうした考えが根強く残っているわけです。
たしかに「これまでのやり方」によって、企業が発展し、業績を上げてきたのかもしれません。
しかし、時代背景が変わり、働き方のテーマが変わり、働く人の価値観が変わったなかで、「これまでのやり方」に固執することは、後に続く人材にも害を及ぼします。
「自分がこれまでのやり方を破壊する当事者になりたくない」
そうした「問題先送り」体質は、さまざまな分野で見られることではありますが、今は間違いなく「『これまでのやり方』を見直す(あるいは変える)時」です。
「先人から受け継がれてきているもの」には、もちろん良いものもあるでしょう。
しかし、変に固執することなく、「捨てるべきものは捨てる」と考えてください。