「仕事(あるいは物事)が〝できない〟」
ことの理由のひとつに、
「『やり方』を知らない(からできない)」
というものがあります。
「やり方」とは、知識や技術、
何をどういった手順で、何をポイントとして捉えればいいかという
「スキル」に当たる部分ですね。
これは言い換えれば
「どのように行動すればよいか」
ということであり、その方法を身に着けることが、
「『やり方』を知る」ということです。
「どのように行動すればいいか」を
人に教える場合(マネジメントする場合)は、
「知識」と「技術」を分けることが大事です。
「知識」とは、「聞かれたら答えられること」。
スポーツでいえば、「ルール」や「理論」、
「道具」や「その使用法」などが、知識にあたります。
「技術」とは、「やろうとすればできること」。
スポーツでいえば、ずばり「実技」のことです。
まず前提となる知識を教えておき、
技術については「行動を細かく分解する」ことがポイントです。
たとえば
「スマホで会社に電話をする」ということも、
スマホを触ったこともないような人には、
できなくて当然です。
・スマホを手に取る
・画面を見る
・左下にある電話のマークをタッチする
・電話帳から会社の番号を探し、タッチする
と、一つひとつの作業を洗い出すこと、
それが「行動の分解」というものです。
こうすることによって、
「何ができないのか?」が浮き彫りにされ、
適切な対処(何を練習すべきか、など)がわかるのです。