こんにちは、石田淳です。
ビジネス現場に潜む危険の原因を見つけ、安全行動とは何かを「特定」するための「徹底した実態解明」。
BBSではそのための具体的手法として、まず現場の「サーべイ(調査)」を実施します。
サーベイは
・従業員への「アンケート」
・従業員へのインタビュー
・観察
という3つの段階から成り立ちます。
「従業員へのアンケート」は匿名アンケートとし、事故、トラブルが起きた際にその実態は知るためだけでなく、普段、現場で働いているときに不安に思っていることや危険につながるかもしれない行動を挙げてもらいます。
アンケートの目的はあくまでも「安全行動」を導き出すための実態調査。「犯人探し」「原因探し」が第一義ではありません。
つまり、サーベイの取っかかり、はじめの一歩なのです。
「従業員へのインタビュー」は、アンケートの結果見えてきた現場のざっくりとした実態をより解像度を高くするためのもの。
組織の規模にもよりますが、現場で働く人の1割以上に対して行うものです。
「観察」は、インタビューでわかった従業員の行動の傾向を現場においてあらためて確認する作業で、これが安全管理のマネジャーの腕の見せどころ、といってもいいでしょう。
ここでは割愛しますが、サーベイの3つの段階にはそれぞれ細かいポイントがあり、前回もお話ししたようにごく気軽に行われるべきものではありません。
そもそもの話になりますが、こうした大がかりな取り組みの際には従業員全員に対する「取り組みの周知」が不可欠です。
いきなり上司がアンケートを求めてきた。
いきなりインタビューに駆り出された。
突然これまでになかったことをやり始めても現場には困惑しか残りません。
別に極秘裏に進めるべき取り組みではないにもかかわらず、です。
「事故回避のために、安全行動定着のための取り組みを始めます」
まずはこのように従業員全員に明言すること。
実はこれができていない企業が意外と多いものなのです。
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■石田淳 著作紹介61
ベスト&ロングセラー『教える技術』のまんが版。衣料品店で店長として働くヒロインが「教える技術」を実践して職場を変える、というストーリー。楽しく読みながら行動科学マネジメントの基本スキルがよくわかります。