こんにちは、石田淳です。
「自分では良かれと思ってやっていることが、相手にとってはハラスメントとなる」
「これってショックですよね」
前回、「ホワハラ」(ホワイトハラスメント)に言及したことに対し、ある経営者からそんな声をいただきました。
ハラスメントの問題……。
これは経営者のみならず、人の上に立つ者、いや、今や職場で働く誰もが意識しなければならないものです。
昔は「単なるおふざけ」「親しみの表現」と捉えられていたことも、今は立派なコンプライアンス違反、厳格に処罰されるべき対象となっています。
「部下をねぎらうつもりで酒に誘ったら『パワハラですよ』と言われた」そんな嘆きも聞いたことがあります。
では、「さわらぬ神に祟り無し」とばかりに部下との関わりを極力避けることがいいのかといえば、もちろんそんなことはありません。
「信頼関係の構築無くしては、職場文化はつくれない」
これはこのメルマガでも何度もお話ししていることです。
「行動科学マネジメントはメカニカルなマネジメントスキルであり、人と人とのつながりは重視しない」
このような誤解は実は今でもあります。
しかし、行動科学マネジメントが非常に重視しているのは、ずばり「コミュニケーション」です。
・質(重さ・濃さ)よりも頻度を重視する
・相手の何に着目するかといえば、それは「行動」
この2つを基本としたコミュニケーションは、相手の内面にズカズカと踏み込むこと=ハラスメントとは関係ありません。
「職場コミュニケーションのかたち」
これは次世代リーダーと呼ばれる人にとっては、必ず見直さなければならない課題なのでしょう。
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■石田淳 著作紹介44
ベストセラー『教える技術』をストーリー仕立てのマンガにした一冊。「教える技術」を知り、実践した主人公による〝職場の改革〟を楽しみながら行動科学マネジメントの本質を知ることができます。