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「具体性」とはどういうことか?

こんにちは。石田です。

 

「スローガンを排除し、具体的な言葉での指示を徹底する」

 

これは安全管理のマネジメントに限らず、行動科学マネジメントに共通する「掟」のようなものです。

 

それはセルフマネジメントも同様で、たとえば「もう少しがんばってみる」だとか「とくに集中して取り組む」といった曖昧な言葉、やる気や意志次第の言葉は、自分自身に対しても使わないように心掛けるべきでしょう。

 

「もう少しがんばる」

「とくに集中する」

 

とは、どんな行動をあと何回(あるいはどのくらいの時間)繰り返すことなのか?

 

このように繰り返すべき行動(ターゲット行動)を明確にして、具体的に数値化、見える化することが行動にフォーカスしたマネジメントの肝といえるでしょう。

 

では、「具体的」とはどういうことか?

 

行動科学マネジメントには「MORSの法則(具体性の法則)」という、4つの要素から成り立つ「行動と呼べるものの定義」があります。

 

・Measured(計測できる)

=どのくらいやっているかを数えられる(数値化できる)

 

・Observable(観察できる)

=誰が見ても、どんな行動かがわかる

 

・Reliable(信頼できる)

=誰が見ても、同じ行動だとわかる

 

・Specific(明確化されている)

=誰が見ても、何を、どうしているかが明確である

 

それぞれの頭文字を取って、MORSです。

 

これら4つの要素がそろって、初めて「行動」といえるものになります。

 

逆にいえば、この4つの条件を満たしていないものは「行動」ではないということ。

 

「どれくらいやっているかを数えられる(数値化できる)」

「誰が見ても、どんな行動かがわかる」

「誰が見ても、同じ行動だということがわかる」

「誰が見ても、何をどうしているかが明確である」

……ということでなければ、行動とは呼べません。

 

「もっと指示に具体性を」

 

そう考える際には、この具体性の法則を思い起こしてみてください。

 

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