こんにちは。石田淳です。
行動科学マネジメントの理論に基づいた安全管理マネジメント「BBS」(Behavior Based Safety)。
おかげさまで多くの組織からその全容を知りたいとの声、また導入へのリクエストをいただいており、規模の大小を問わず、さまざまな企業で実績を挙げています。
「人間の行動原理」に基づく安全管理マネジメントであるため、企業のみならずあらゆる種類の組織で使えることも
このマネジメントの特徴です。
先日もある県の県庁において、BBSの概要を記した書籍『無くならないミスの無くし方』(日本経済新聞出版)のセミナーが開催されました。
参加者の方々の感想として多かったのが、BBSの基本概念ともいえる「変えるのは、意識ではなく『行動』」という概念への関心、実感でした。
「働く人の安全への意識を変える」
職場における安全対策、事故防止を考える際、まず多くのマネジャーが思い浮かべるのがこうしたことだといいます。
「もっと危険、事故に対する意識を持ってほしい」
「安全を強く意識してほしい」
働く人に対してそう願う。
そして、安全意識を持てない人材は「この人はダメだ」「適性がない」などと判断してしまうことも。
では替わりの人材がすぐにいるかといえば……。
人口減少時代の今、「人を見つけること」の難しさは誰もが感じていることでしょう。
「今いる人材を変える」
人口減少時代に求められる人材戦略はこれが基本なのです。
しかし、おわかりのように人の「意識」や「性格」、あるいは「ものの考え方」を変えるのはそう簡単なことではありません。
だから、「変えるのは、行動」。
今の時代を生きるビジネスマネジャーは、まずこの方向性を忘れてはなりません。
次回、さらに詳しくお話ししたいと思います。
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■石田淳 著作紹介⑩
『無くならないミスの無くし方 成果を上げる行動変容』日本経済新聞出版 2021年刊
意識の徹底、自助努力に頼った事故防止、安全対策から脱して「人間の行動原理」に基づく仕組み作りによる安全管理マネジメントを。「BBS」(Behavior Based Safety)の概要を解説し「職場の事故やミスを無くすヒント」を紹介した一冊です。