こんにちは。石田淳です。
「望ましい行動を積み重ねるための環境づくり」こそ、経営幹部に求められる役割。
前回、そんなお話をしました。
望ましい行動とはもちろん、「成果に結びつく行動」です。
成果に結びつく行動を繰り返し実際に成果を挙げる。そのことが行動自発率を高め、社員はいわゆる「ハイパフォーマー」となります。
当たり前のことかもしれませんが、こうしたことが可能な環境、言い方を換えれば「人がハイパフォーマーに育つ土壌」を仕組みを取り入れることによって実現させる。
経営幹部にそうした計画がなければ、会社はいつまでもハイパフォーマーを育てることはできず、「どこかに優秀な人材はいないかなあ」などと嘆くばかりです。
「人が育つ環境」
実はこれは社員側にとっても重要なキーワードとなっています。
社員にとって金銭や会社の福利厚生だけでは得ることのできない様々なかたちの「報酬」=「トータルリワード」については、私の書籍やこのメルマガで何度もお話ししていますね。
研修などで多くの企業の若手社員を見ていると、近年はこの報われ方の中でも「成長機会」を欲し、自分の成長を動機付けとする人がとても多いように感じます。
「この会社にいると成長できる」
「仕事ができるようになるからうれしい」
若い世代は、そうしたことを強く求めています。
つまり、人材側があなたの会社を見る際に「人が育つ環境かどうか」は非常に重要なファクターなのです。
「ウチは人が育つ環境を重視しています」
もちろんそんなスローガンだけでは人材は集まらず、また定着もしません。
「自分が『できる人』になるための具体的な仕組みがこの会社にはあるか?」
若い世代はそうしたところをシビアな目で見ている、ということを忘れないようにしたいですね。