こんにちは。石田淳です。
「リカレント教育の時代には、自分が人にものを教える側になることも」
前回、そんなお話をしました。
しかし、いきなり人にものを教えるといっても誰もが簡単にできることではありません。
多くのビジネスパーソンは「教え方」に関して学ぶことというのはあまりなかったはずです。もちろん学校教育においてもです。
「部下を持った人ならばものを教えるという経験は仕事としてあったはず」
そう考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも「教え方のコツ」や「手順」についてその技術を習得するという機会はあまりないでしょう。
「上司にはしっかり仕事を教えてほしいのに、あまり丁寧に教えてくれない」
そんな思いから若い世代が会社を辞める、という例が増えてきているようです。
「若い世代にはあまりごちゃごちゃと口を出さないほうがいい」「個人個人のやり方に任せたほうがいい」
そう考える上司もいるでしょうが、それは誤解だ、ということです。
教え方の上手い上司が良い上司であり、下手な人の下にいる若手は辞めてしまう……。
それが現実なのです。
「仕事は背中を見て覚える」
「とにかく経験を積むことが大事」
かつての職場ではそんな考え方が幅を効かせていました。だからビジネスパーソンとして「教えるスキル」はあまり重視されなかったこともあるでしょう。
「仕事ができる上司」が良い上司で、その下につけば成長できる
部下の側にもそんな思いがあったでしょう。
しかし成長のポイントは「(上司の)教え方」にあるのです。
リカレント教育の時代、人生100年の時代、「教え方」のスキルは一生モノのスキルです。
「自分の『教え方』は正しいだろうか?」
「若い部下は何を求めているだろうか?」
リーダー、マネジャーは今一度それを振り返ってみたいものです。