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何のために「部下育成」に取り組むのか?

こんにちは。石田です。

 

マネジメントの現場で多くのマネジャーが部下育成に取り組み、さまざまな悩みを抱えています。

 

「研修の効果アップを図る」

「本を読んでマネジメント手法を学ぶ」

「部下の目標設定に気をつける」

 

などなど、試行錯誤を繰り返すマネジャーの方々。

 

ここで「部下育成のポイント」「部下育成で大切なこと」をあらためて考え、端的な言葉で表すならば……。

 

それは「何のために部下を育成するか?」という、取り組みの「目的」を忘れないようにする、ということです。

 

部下育成の目的といえば、それは「(部下に)成果を挙げてもらうこと」に他なりません。

 

人間的に成長してもらう、会社を好きになってもらう、楽しく仕事をしてもらう……。

 

すべて望ましいことでしょうが、あえて冷たく聞こえる言い方をすれば、それらはみな「仕事の成果を挙げてもらう」ためです。

 

この目的を見失い、単に「もっと積極的な人間になってもらう」などと、相手を変えようとすることは逆におこがましいこととも捉えられます。

 

「仕事で成果を挙げてもらうためにはどうすればいいか?」

 

そこをポイントとして考えれば、おのずとマネジメントの方向性は見えてくるはずです。

 

たとえば今、

「出世は望まない」

「役職に就いて余計な苦労はしなくない」

「与えられた仕事をこなしていればいい」

といった価値観の社員も増えているようです。

 

こうした部下たちをどう導くか?

 

もうおわかりのように、ここで

「もっと上を目指すべきだ」

「もっと仕事に対して積極性を持て」

と諭す取り組みは無駄なことです。

 

「成果を挙げてもらう」という目的を思い起こす。

「仕事に対する考え方はさておき、成果を挙げてもらう」ことに注力する。

 

成果を挙げた、つまり行動が望ましい結果につながることを体感した部下はその行動を繰り返していきます。

 

マネジャーの仕事は部下に成果を挙げてもらうこと。

 

当たり前のことかもしれませんが、これを見失う人は案外多いものなのです。

 

 

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