こんにちは、石田淳です。
「わざわざ上司に質問するよりも、AIにまかせてしまったほうがラク」
特に若い世代においてこうした空気が強まっていることは、多くの企業を見ていて実際に感じることです。
「上司に質問しない」
「周りの人たちとの連携を取らない」
心理的安全性が確保されていない職場でそれが常識となっているのは、AIの利便性はさておいても仕事上の大きなミス、ひいては事故にまでつながることでしょう。
そんなコミュニケーション無き職場に、便利なAIというツールが導入された……。
調べものはおろか、文書の作成まですべてAIが「代行」してくれるのですから、AIを活用する若い人材が増えているのは極めて自然な時代の流れといえます。
ただ、これをミスの防止や安全管理の側面から考えると、マネジャーとしては当然「AIまかせ」のスタイルをそのまま見過ごすことはできません。
「AIが答えを出してくれることで、人は『確認』を省きやすい」
安全管理のマネジャーはこの事実を常に念頭に置いておかなければなりません。
もちろん「AIなんて良くない」などというつもりはありません。むしろ積極的にAIを活用することで生産性を向上させることはこれからの社会の常識となるはずです。
問題はそこへの「依存」です。
少なくとも現時点においては「AIがそう答えているのだから」を通用させず現場においての「確認作業」を徹底させること、その手順を厳密なルールとすることが不可欠です。
当然そこには上司、マネジャーが介入しなければなりません。
次回、「新しい時代のマネジメント」についてさらに詳しくお話しします。
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■「変わるもの」と「変わらないもの」について
拙著に『リーダーの「新常識」』というものがあります。
この本が刊行されたのは2015年。10年以上が経過しているわけですが、いまだに多くのリーダー、マネジャーの方から「これからの時代に必要な本ですね」という感想をいただいています。
仕事の「やり方」は変わっていくもの。しかし、人間の行動原理はどんな時代でも変わりません。この本で伝えたかったのは、まさにそうした「変わらないもの」の存在だったのです。