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「突然辞める」という悲劇

こんにちは、石田淳です。

 

4~9月の上半期が過ぎ今年度に新たに上司、マネジャー職に就いた人もさまざまな問題・課題や気づきに直面してきたことでしょう。

 

「部下を持つ」

「人材を育成する側になる」

この難しさを実感することになった人も多いかと思います。

 

かつては「石の上にも三年」などと言われるように、物事の習得にはある程度の「辛抱」の期間が必要とされてきました。

 

また、行動を後押しする「仕事の楽しさ・喜び」という動機付けを得るのにもそれなりに経験を重ねることが必須でした。

 

一度勤め始めた会社を簡単にすぐに辞めてしまうことは非常識なこととされ、特に新卒がすぐに退職するというのはレアなケースでもありました。

 

「そんなことでは社会人失格」

 

そのような見られ方もしたものです。

 

ところが今の状況はまるで違います。

 

「辞めさせていただきます」

 

はそれほど特別な言葉、特別な事態ではなく、自分がその会社に合わないと判断したならば若手層は「すぐに」現状に見切りをつけるようになりました。

 

しかも、その申し出は「突然」です。

 

たとえば入社後に初めて上司との会食を経験した新入社員…。

 

その席では「これから頑張りますので、よろしくお願いします!」と元気に振舞っていたにもかかわらず、数日後には「実は辞めようと思いまして……」と退職を願い出てきた。

 

こういったことは今、本当によくある話です。

 

「今の若い人は何を考えているかよくわからない……」

 

そう嘆く上司も多いと思いますが、「やる気があると思っていた若手がある日、突然辞めてしまう」という事態は、今や珍しいことではない」という事実だけは、強く認識しておくべきでしょう。

 

「働き手の定着」

 

これはあらゆる企業にとっての命題。

 

次回、さらにこの命題について深堀りしていきましょう。

 

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