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安全管理マネジメントの実践①

こんにちは、石田淳です。

 

先月末、ある食品製造メーカーの全国の工場の安全管理者が集まる会議で、私たちの「BBS」の研修が行われました。

 

「BBS」(Behavior Based Safety)。

このメルマガでも何度か紹介しているものですが、それは行動科学に基づいた安全管理のマネジメントです。

 

行動科学に基づいているということでもうおわかりかと思いますが、BBSの基本は、常に「行動にフォーカスする」というもの。

 

「安全意識を持とう」

「常に安全を心がけるように」

「細心の注意を払って作業する」

 

多くの製造現場でいわれるこうしたスローガンに頼ることなく、行動そのものを変容させることで職場に安全を確保しようというものです。

 

「安全に関する課題は、職場で働く人材一人ひとりの安全意識、安全マインドの問題」

 

そう考える管理者は多いことかと思います。

実際に、先日の研修でもそういう声は聞かれました。

 

しかし、そう考える方も、研修を経て「(問題なのは)適切な行動を確実に積み重ねることができていなかったこと」だと気づかれたようです。

 

前回お話しした「やる気」というものと同様に、「安全意識」「安全に対する心構え」といったものは、目には見えないもの。

 

たとえば始業前にみんなでスローガンを呼称しても、それで誰もが安全を心がけ、事故の数が減るかといえばそんなことはわからないのです。

 

そして、事故のみならずちょっとしたミスやコンプライアンスに反する不祥事が、その企業の存続そのものに影響するということは誰もがわかっているはずです。

 

安全管理の担当者が取り組むべきことは、職場に「安全意識」を根付かせることではなく、職場に「安全行動」を根付かせ、それを当たり前にすることなのです。

 

実はこの安全行動定着に関するニーズは業種業態を問わず多くの企業で急増しており、私たちもそのニーズにお応えすべく、新たな講座を準備している最中です。

 

次回、「安全行動とはどういうものか」について、さらに詳しくお話ししたいと思います。

 

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■石田淳 著作紹介58

『無くならないミスの無くし方』
日本経済新聞出版 2021年刊

職場からミス、事故を無くす科学的方法論を行動科学の見地から紹介した一冊。多くの企業で導入されている安全管理法「BBS」を解説した、他にはないマネジメント書です。

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