こんにちは、石田淳です。
これまでお話ししているように、職場でのメンバーとの信頼関係構築は、マネジャーにとって非常に大切な作業となります。
しかもそれは、一朝一夕にできるものではありません。
「部下に信頼される〝魔法の一言〟」や「これさえやっておけばすぐに効果が出る」などというスキルは、行動科学マネジメントでは考えられないものです。
「行動の積み重ねが成果となる」
これはすべてのメンバーに共通することであり、マネジャーの仕事も当然その原則のもとに行わなければなりません。
今年ももう3月。
このメルマガをお読みいただいている人の中にも、来月からの新年度を機に「部下を育成する」という立場に初めて就く人もいることでしょう。
また、すでにマネジャー職にある人も、新たなメンバーを迎え入れることに少なからず不安と緊張を覚えているかもしれませんね。
繰り返しになりますが、信頼関係の構築は一朝一夕にできるものではありません。
だからこそ、新たなスタートを迎えたマネジャーがまず取るべき行動は、その信頼関係構築のためのものでしょう。
これまでメルマガをお読みいただいている人はもうおわかりかと思いますが、その小さな行動とは「声かけ」です。
その際のポイントは、まず「名前を呼ぶ」ということ。
「おはよう」ではなく「○○さん、おはよう」。
「あなた」ではなく「○○さん」。
相手の「個」にスポットを当てることによって、相手の存在承認欲求を満たすことができるわけです。
「そんな簡単なことで?」と思われるかもしれませんが、実際にこうした簡単なことができていない、というケースが多々あるのです。
「相手の名前を呼んで声をかける」
まずはここからスタートしてみてはいかがでしょう。
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■石田淳 著作紹介38
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