こんにちは。石田淳です。
オンラインメディア「日経BOOKPLUS」の「まいにち はじめに」というコーナー。
おすすめ本の「はじめに」「目次」を紹介する連載です。
「はじめに」には、著者の伝えたいこと、その本の役割的なことが詰め込まれていて、私自身、本を書くときにはとても力を入れるものです。
この連載でこのたび、私の著書『もう一度、学ぶ技術』を取り上げていただきました。
はじめに:『もう一度、学ぶ技術』
以前「著作紹介」でも登場させた本書ですが、文字どおり「もう一度」学ぶ、つまり大人の学び直し、リスキリングの技術をテーマにしているものです。
「学び直し」と聞いて、それに躊躇する人も多いことでしょう。
そういう人々がよく口にするのが「今さら……」という言葉です。
「今さら学び直すことなんてない」
「今さら新しいスキルを身につけるのは無理があるんじゃないか」
「もっと早くやっていればよかった。今さらじゃあ、ムダだよ」
歳を重ねたことで学習能力も衰えた……。そう感じていることもあるかもしれません。
しかし、どんなに歳を重ねても「やり方」次第で、物事は身につけることができます。
「何歳までも働かなければならない時代」
学び直しの意義はこうしたシビアな時代背景もあるのですが、何よりも私が学び直しをおすすめするのは、「新たに学ぶ」ことが、自身のQOLをとても高いものにするからです。
「ちょっとずつ身につけ、その都度達成感と自己効力感を味わう」
「それが次の行動を後押しする」
この人間の行動原理に、年齢は関係ありません。
「これ以上は成長する気がない」
「新たなことにチャレンジする気はない」
人はそうやって衰えてしまうのだと思います。
いくつになっても達成感、自己効力感を味わう。
その楽しさを、多くの人に知ってもらいたいのです。
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■石田淳 著作紹介20
2007年の刊行ながら、未だにうれしい感想が寄せられるロングセラー。自己啓発書的な精神論を排し、意思の力に頼らない「すぐにやる技術」を紹介した一冊です。