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「安全な行動」は分解して伝える

こんにちは。石田です。

 

行動科学マネジメントの理論に基づいた安全管理マネジメント「BBS」(Behavior Based Safety)。

 

このメソッドでいう、「安全ある組織」とは、「組織にいるすべての人が『安全行動』を取っている」というものです。

 

職場においても同様です。アプローチ的には、危険を察知したり危険な行動を取らないように働きかけたりということよりも、「いかにして安全な行動を取らせ、それを定着させるか」を目指すわけです。

 

おわかりのように、この際に大切なのは「正しい『安全行動』とはどんな行動か?」ということを明確にすることです。

 

「くれぐれも安全行動を取るように」

 

そんな指示をしているだけでは、そこで働く人々は、何をどうすればいいかまるでわかりません。

 

結局「自分なりの解釈」で行動し、職場に安全は定着しないのです。

 

たとえば工場作業内における「ヘルメット着用」や「指さし呼称」。

 

「ヘルメットを着用するように」

「指さし呼称を忘れずに」

 

このような指示が「具体的な安全行動を表わしているか」となると……実はこれでは分解が足りません。

 

誰にでもわかるように行動を言語化するならば、

「指さし呼称をする」も

「所定の位置で立ち止まる」

「確認する対象物を目視する」

からはじまって

「呼称前の状態へ戻る」まで、行動を細かく分解するべきなのです。

 

「そんな細かいところまで」と思うかも知れませんが、逆に「安全な行動とは何か?それは当人の意識の問題」としてしまうことの恐ろしさも想像できるのではないでしょうか。

 

職場に安全を定着させるのであれば、まず「安全行動とは何かを定義する」。そして「安全行動を分解する」。

 

この作業から始めなければなりません。

 

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