こんにちは。石田淳です。
前回、「最高の自己投資」のテーマで健康習慣を身につけることの重要性についてお話ししました。
健康な生活を考えるうえでぜひ身につけたいのが「適度な運動」の習慣ですね。
毎日決まった時間、ウォーキングをする。
ジムに通って筋力トレーニングをする。
多くの人が自分なりに日々の生活のなかに「運動の習慣」を組み込んでいます。
とはいえ、「毎日が忙しくて、なかなか運動の時間が取れない」という人も大勢いるはずです。
健康のことを考えれば1週間に一度のハードな運動よりも、たしかに「毎日のちょっとした運動の積み重ね」のほうが大切です。
それは重々わかっているけれど、どうしても時間をつくれない。
ここでまず考えるべきは以前お話しした「劣後順位」で、自分にとって「やらなくていいこと」を洗い出すことです。
たとえばサラリーマン社会ではよく「周りが(職場に)残っているから」というだけの理由で、無駄に遅くまで会社に居る、ということがしばしば見受けられました。(コロナ禍以降はずいぶん少なくなったようですが……)
これなどは「無駄な時間」「やらなくていいこと」の代表ですね。
ちょっとしたタイムマネジメントによって自分の時間は捻出できるものです。
まずはここを考える。
さらに習慣づくりで大切なのは「挫折を恐れない」ということです。
「筋トレを始めてみたものの、やらない日が続いてしまった。だから、自分には運動は向いていないんだろう」
たとえばそういう考え方が最ももったいないことです。
一度中断してしまったからといってもう二度とやらなくなる……。
そうではなくて、最初から「挫折はつきもの」と捉え、「また始めてみる」を繰り返しているうちに行動は定着し、習慣となります。
完璧な優等生を目指さない。挫折したらもう一度チャレンジ。
習慣作りにはこうした「緩さ」「甘さ」も重要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■石田淳 著作紹介⑥
『新版「続ける」技術』 Forest2545新書 2011年刊
行動科学マネジメントによる「継続法」を初めて紹介したロングセラー。ダイエット、勉強など、「続けたいけれどなかなか続けられない」ことを、意志の力や精神力に頼らずに科学的に続けるためのポイントを解説しています。